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未利用エネルギー利用

都市部近傍における未利用エネルギーとして、ゴミ焼却や上下水道から回収可能なエネルギーの適用が期待されており、その事例紹介する。また、新たな未利用エネルギーとして、塗装工程等における揮発性有機を回収・利用するVOC活用方式についても、以下に紹介する。

清掃工場等の排熱利用

都市部には、清掃工場が近接して設けられており、その焼却廃熱は蒸気として回収され発電等に利用されているが、熱が余る場合はその未利用エネルギーをさらに活用することも可能である。

清掃工場等の排熱利用

出典:東京熱供給(株)八潮支社 
品川八潮パークタウン 地域暖冷房給湯 パンフレットより

その場合、廃熱を高圧蒸気(4MPa程度)等として近隣の地域冷暖房施設へ供給し、蒸気タービンを用いたコージェネとして熱・電供給を行い、あるいは天然ガスコージェネと併用することにより、大きな省エネルギー・CO2削減効果が得られるケースも想定される。

また、近接した集合住宅群への熱供給事例として、東京都品川区八潮団地地区への供給事例を紹介する。

品川清掃工場は、品川八潮地域冷暖房へ焼却廃熱を150℃の高温水(加圧温水)として供給している。同地域冷暖房センターより総合福祉センターおよび住宅棟へ温水を、さらに商業施設には温水・冷水を供給し、年間熱需要(170TJ)の94%を廃熱で賄っている。

VOCの活用

揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)は、光化学オキシダントの原因物質であり、塗料や有機溶剤を使用する工場などから排出される。

既存の対策技術は主に蓄熱燃焼炉や触媒燃焼炉で燃焼処理される。そのため、VOCの持つ燃焼エネルギーは未利用のまま捨てられることになる。

VOCの活用

出典:(株)IHI殿ご提供による

更に、排出VOC濃度が低い場合には、安定燃焼のため、LPG等が補助燃料として使用され、これらの燃焼熱も無駄に捨てられることになる。

この廃棄VOCを未利用エネルギーとみなして回収し、ガスタービンコージェネレーションの燃料として有効活用する方法が開発されている。これらのシステムの適用により、VOCの排出抑制のみならず、省エネルギー、CO2削減も併せて実現することができる。