廃熱の面的利用
国内の面的利用事例

出典:「省エネルギー2007年8月号 Vol.59/NO.9
名駅周辺の地冷接続、面的利用で省エネ推進」より
名古屋駅周辺において、2地区の地域冷暖房間に新たに熱導管を敷設し、1地区のプラントに熱負荷を集約して他地区へ熱融通を行うことで、プラントの高負荷・高効率運転を促進し、両地区合計の省エネ・CO2削減を実現した事例である。
本件は、名駅南地区(平成10年12月供給開始)と名駅東地区(平成18年10月供給開始)における冷水と蒸気の熱融通であり、その効果および両地区の供給能力は以下の通り。
<この取組による効果>
1次エネルギー消費量削減効果 約8%
CO2排出量原単位削減効果 約10%
<供給能力>
名駅南地区 冷熱:107.6GJ/h 温熱:133.5GJ/h CHP:ガスタービン1500kW×2
名駅東地区 冷熱:169.6GJ/h 温熱:107GJ/h CHP:ガスタービン2000kW×2 295kW×1
海外の面的利用事例 (未利用エネルギー併用事例)
Source: Reseau de chaleur CPCU
パリ市中心部(図-8)では古くより熱供給網が形成されており、導管網延長は455km、需要家は約5,300件に達している。需要家の構成は住宅が47%、オフィスが23%、その他となっており、年間の生産量は熱が約6,400 GWh、発電量が約900GWhである。
熱源として3カ所の清掃工場より年間を通じて蒸気供給を受け、蒸気供給の49%を占めている。需要期(冬期)には、都市ガスコージェネ(27%)、ボイラー(ガス・石炭・重油)の順で熱供給に供している。
パリ市では年間193万tonのゴミを焼却し、10,500TJの熱供給と331GWhの発電が行われ、合計11,700TJのエネルギーが利用されている。
一方、東京都心部では87万tonのゴミ焼却量に対して、450TJの熱供給と294GWhの発電が行われ、1,508TJのエネルギーが利用されている。ゴミの量や特性、あるいは収集・処理環境が大きく異なる為と考えられるが、東京でも余剰の未利用エネルギーがある限り活用してゆくことが有効であると考えられる。
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