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2016/09/29
三菱日立PS、SOFCとMGT複合発電の実証試験を開始 (9月21日)

 三菱日立パワーシステムズは、固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービンを組み合わせた加圧型複合発電システムの市場投入に向けた実証試験を開始した。
 NEDOの助成を受けた実証事業で、東京ガスの千住テクノステーションに250kW級の業務・産業用実証機を設置して火入れ式を行った。実証試験では、実証サイトを順次4カ所に広げて、発電に加えて排熱も有効利用するコージェネシステムとしての技術評価を行い、2017年度の市場投入を目指す。
 900度Cの高温で作動するセラミックス製のSOFCと、SOFCの残燃料で駆動するMGTにより省エネ・高効率を実現するシステムで、MGTの圧縮機で昇圧した空気をSOFCに供給して発電に用いた後、高温排気をMGTに送り、排気熱と圧力を残燃料とともに発電に利用する仕組み。加圧により電圧が増大する加圧型SOFCの特性を発電効率の向上につなげるシステムで、実証機は250kW級、発電効率は55%の高効率を実現する。
 2015年春から九州大学でプロトタイプ機が実証運用されており、今後は、共同開発に取り組むトヨタ自動車の工場、セルスタックの量産化で提携する日本特殊陶業の工場、大成建設の施設にも実証施設を拡大して、多様な環境下での運用効率や運転性、耐久性などの検証を行っていく。

 http://www.mhps.com/news/20160921.html

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