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東日本大震災発生時の自家発稼働状況

目的および実施事項

  • 東日本大震災発生時における自家発・CGSが当初予定通りの動作、即ち自立運転に移行するものは移行し、連系運転を前提とする装置は安全に停止し、あるいは停電解消後に問題なく再起動したかといった観点から、実績を基に自家発・コージェネの防災対応性能を評価し、今後の普及促進策に活用することを目的として本調査を実施しました。
  • 本調査はアンケート調査と現地調査により構成されています。アンケート結果から全体的傾向を分析し、その中で課題があったサイトについては現地調査を基によりリアルな状況の確認を行うとともに、要因分析を行い今後の改善に役立てることも重要な目的の1つです。

アンケート調査対象およびアンケート概要

調査対象:東北・関東地方の基幹医療センター及び地域医療センター(計210病院)

  • 自家発電(コージェネ含む・全ての燃料)が計画通りの動作を実行可能であったか
  • 実行不能であった場合、何故、どの程度、どれだけの期間実行不能であったか
  • また自動停止する装置については停止条件緩和後に再起動可能であったか

アンケート結果:地域別の回答状況及び停電等発生状況

回答状況

全回答数

63件/210件中

基幹医療センターからの回答数

7件/15件中

地域医療センターからの回答数

56件/195件中

機種別・燃料別・運用方法別 コージェネ・非コージェネ機の設置状況

コージェネのユーザー(非発を含む)

件数 種別 台数
(台)
容量
(kW)
燃料種 台数
(台)
容量
(kW)
台数(台) 容量(kW) 一時停止
感震器
故障 故障
確率
連系 兼用 非発 連系 兼用 非発
31 DE 34 14,935 A重油 32 14,185 5 21 6 2,240 9,245 2,700 0 2 2.2%
不明 2 750             0 0 0.0%
GT 10 10,550 A重油 6 6,200 0 1 5 0 1,600 4,600 0 0 0.0%
灯油 2 2,000 0 2 0 0 2,000 0 0 0 0.0%
都市ガス 2 2,350 0 2 0 0 2,350 0 0 0 0.0%
GE 46 17,656 都市ガス 46 17,656 21 25 0 7,456 10,200 0 4 1 1.1%
31   90 43,141   90 43,141 26 51 11 9,696 25,395 7,300 4 3 3.3%

注)DEは不明2台、750kWがあり、台数・容量の内わけがわからないため記載していない。

非コージェネのみのユーザー

件数 種別 台数
(台)
容量
(kW)
燃料種 台数
(台)
容量
(kW)
台数(台) 容量(kW) 一時停止
感震器
故障
連系 兼用 非発 連系 兼用 非発
32 DE 39 18,293 A重油 25 14,690 4 0 21 2,400 0 12,290 0 0
灯油 3 765 0 0 3 0 0 765 0 0
軽油 5 1,338 1 0 4 750 0 588 0 0
その他 6 1,500 0 0 6 0 0 1,500 0 0
GT 23 19,045 A重油 15 13,350 0 0 15 0 0 13,350 0 0
灯油 7 5,395 1 0 6 750 0 4,645 0 0
軽油 1 300 0 0 1 0 0 300 0 0
不明 4 1,800 A重油 1 400 0 0 1 0 0 400 0 0
灯油 3 1,400 2 0 1 800 0 600 0 0
32   66 39,138   66 39,138 8 0 58 4,700 0 34,438 0 0

コージェネ・非コージェネ割合及び原動機種割合(回答ベース)

  • 回答におけるコージェネと非コージェネの割合は、台数ベースで58%、容量ベースで53%がコージェネ。
  • またコージェネの原動機割合は台数ベースではGEが30%、DEが22%、GTが6%、一方、容量ベースではGEが22%、DEが18%、GTが13%の割合を示している。
  • さらに非コージェネの原動機種は台数ベースではDEが25%、GTが15%であるのに対して、容量ベースではDEが22%、GTが23%と拮抗している。

コージェネにおける原動機種と燃料種の割合

  • 都市ガスと石油系燃料の割合は、台数ベースで47%が石油系、53%がガス系、容量ベースでは54%が石油系、46%がガス系を示している。
  • なお、複数の燃料種に対応可能なGTは、容量ベースでは19%が石油系、5%がガス系となっていた。

非常用発電機の機種別・燃料別導入割合

非常用発電機は何れも石油系燃料を使用、機種別には台数ベースではDEが59%、GTが35%を占めており、容量ベースではDEが46%、GTが49%を占めている。

コージェネ運用方法別の導入状況

運用方法による割合は、系統連系機が台数ベースで34%、兼用機が66%、容量ベースでは系統連系機が28%、兼用機が72%を占める。