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2016/09/01
リチウム電池の電解液を「水」に置き換え 圧倒的な低コストと安全が可能に(8月27日)

 東京大学と科学技術振興機構、物質・材料研究機構の共同研究グループが、「水」をベースとした新たなリチウムイオン伝導性液体を発見、これを電解液として応用することで、これまで特殊な有機溶媒を用いた電解液でしか成功しなかったリチウムイオン電池を作動させることに成功した。
 水と特定のリチウム塩2種を一定の割合で混合することで、一般的には固体となるリチウム塩二水和物が常温で安定な液体(ハイドレートメルト)として存在することを見出し、3V以上の高い電圧をかけても分解しないことを確認した。リチウムイオン電池の電解液が、可燃・有毒な有機溶媒から、不燃・無毒な水に置き換わることで火災・爆発事故等のリスクを極限まで低下でき、リチウムイオン電池の圧倒的な低価格化と高度な安全性の両立が可能となる研究成果として注目される。

 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=421094&lindID=5

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