導入分野
導入分野(民生分野)
民生用分野では、これまでホテルや病院、商業施設といった熱電比が高い業種を中心にコージェネの導入が進んできた。
一方で、市場規模は大きいが、事業所単位当たりのエネルギー需要規模が比較的小さく、また、熱電比が低い事務所ビルや小規模店舗といった業種では、導入率がまだまだ低い。これらの業種については、ホテルや病院等の高熱電比の業種や負荷パターンが異なる業種の組合せによるエネルギーの面的利用を行うことで、全体の需要規模の拡大や業種間の熱電比の平準化が可能となり、需要拡大につながる可能性がある。
また、高発電効率を有する民生用分野向けの固体酸化物形燃料電池(SOFC)が商品化されれば、導入が大きく進む可能性がある。
導入分野(産業用分野)
- 産業用分野においても、化学、機械、食品・飲料といった熱電比が高い業種を中心にコージェネの導入が進んできた。
しかし、産業用分野では蒸気の需要はあるものの、温水の使い道に乏しい業種も数多く存在する。したがって、温水からも蒸気を取り出すことができる全蒸気取り出しシステムは、コージェネ導入の拡大につながる可能性を持つ。
また、余剰電力を逆潮流することができるようになると、コージェネの発電効率が最も高くなる定格出力での常用が可能となり、さらなる省エネルギーやCO2削減に貢献できるようになる。